前回までのおさらい
前回までで、WPをインストールしました。
ここからは、実際にWEBサイトを構築する、初期の準備を進めます。
試しにインストールしたてのWEBサイトをプレビューすると判りますが、初期設定で用意されているページや、設定内容はごく最小限です。
これを見栄え良く、かつ使い勝手の良いWEBサイトにするには少し設定が必要となります。
プレビューのURLアドレス欄を見ると「保護されていない通信」や「安全ではありません」などと表示が出ているのも、そのためです。
もちろん、初期設定が終わる頃には、解消されますのでご安心ください。
このステップではWPの「テーマ」と「初期に導入すべきプラグイン」の手順を実践していきます。
まずは入れ替えるテーマのファイルを入手する
準備中
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※「ZIPファイル」とは「ZIP形式で圧縮されたファィル」のことです。
効率よくアップロードするために、WPのテーマアップロードはすべてZIP形式のみとなります。
※通常ダウンロードするテーマファイルも、送信の効率化でZIP形式でダウンロードするものが多くそのままアップロードできますが、もしZIP形式でない場合(フォルダ)の場合は、「フォルダごとまとめて圧縮(ZIP化)して準備します。圧縮の方法は、WindowsとMacで異なります。
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テーマを入れ替える
テーマとは、WEBサイトの設計図のようなものです。
テーマごとに設計図の内容が違い、デザインや機能性に差があります。
色々な個人・企業が開発し公開・販売しています。無料のものも、有料のものもあります。
初期設定のテーマでももちろん公開できるのですが、ここでは別のテーマをインストールして、有効化して公開する方法を解説します。
実際、初期設定にあるテーマは海外製が多く、言語の問題などでどうしても初心者には使いにくく感じます。
何れにしても、しばらくすると「ここをもっと〇〇していきたい」などと希望が増えてきて、どうしても他のテーマに入れ替えるようになることが多いです。
今回は、当サイトでも利用していて、無料で利用できるすぐれたテーマに入れ替える手順で進めていきます。
テーマを入れ替える
まずは初期設定であるテーマから、今回のテーマに入れ替えます。
まずは、WP管理画面の左メニュー一覧で「外観」>「テーマ」を選択し、「新規追加」をクリックします。
「新規追加」を選択すると、下記の画面に移動しますので「テーマのアップロード」ボタンを選択します。(※事前に「テーマファイル」を入手しておく必要があります。)
「テーマのアップロード」をクリックすると、「テーマファイルのアップロード」が必要になります。
新しく入れ替えるテーマをインストールする必要があるわけです。
すでに入手した「テーマファイル(ZIP形式)」をアップロードすることでインストールできます。
「ファィルを選択」または「ファイルをドラッグ&ドロップ」でアップロードします。
今回ここでは「ファイルを選択」でのアップロードの手順です。「ファィルを選択」をクリックすると、ファイルブラウザが開きますので、「テーマファイル(ZIP形式)」を選択して、「開く」をクリックします。
「ファイルを選択」の右側に、選択したファイルが表示されます。ZIP形式以外は読み込めませんので、ZIP形式か確認して、「今すぐインストール」をクリックします。
ファイルを展開して、インストールが開始されます。ほとんどの場合は、数秒〜数十秒で完了します。(通信環境などにより左右されます。)
「テーマのインストールが完了しました」と表示されれば、インストールは完了です。
インストールが完了するまでは、ページ移動できません(しても表示されません)ので、完了まで待ちます。
「インストール=使える状態」で、「使っている状態」ではありませんので、「使っている状態=有効化」をする必要があります。
「外観」>「テーマ」にすすむと、インストールされている(初期設定分を含む)テーマが一覧に表示されます。
その中から、今回アップロードしたテーマにカーソルを合わせると「有効化」ボタンが表示されますので、「有効化」ボタンをクリックします。
これでテーマの変更は完了です。
ですが、せっかくなので、もうひとつの作業=不要テーマの削除もしてしまいます。
不要テーマを削除する
テーマを入れ替えたついでに、やっておくべきことが不要テーマの削除です。
有効化の時同様に、「外観」>「テーマ」にはインストール済みのテーマが一覧表示されます。
使わないテーマのバナーにカーソルを合わせクリックします。
カーソルを合わせてクリックすると、詳細ページが表示されます。
詳細ページの右下に「削除」とありますので、「削除」をクリックすると、そのテーマは削除されます。
同様に、他の不要テーマをすべて削除します。
不要なテーマは削除され、今回アップロード>インストールしたテーマだけが残り、スッキリしました。(2つありますが、親テーマと子テーマです。ここでの説明は省略します。)
同じ投稿のプレビューですが、見え方が違いますね。これはあくまでサンプル表示で、テーマ内の設定による部分もありますが、受ける印象が異なります。
元のテーマ | 導入したテーマ |
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![]() |
スクショの画像だけでは、すべてを評価できませんが、明らかに見た目が変わります。
同様に、テーマの設計図は見た目だけに限らず、異なります。
どれが1番ということは言い切れません。なにがしたいか?によるからです。
長い目の奥行きある話をすると、目的をスムーズに達成できる部分に特化しているテーマを選択することが重要です。
もちろん、テーマ以外にも、プラグインでも機能を追加できますし、記述言語やプログラムの知識を得れば、できることも増やせます。
基本のプラグイン[classic editor]を導入する
ここで導入するのは、たったひとつ。「classic editor」です。
もちろん、他にも導入がオススメのプラグインは多々ありますが、それは別に紹介します。
ここで導入すべきプラグインは、ビジュアル的にも、HTML言語的にも、50%50%で両刀使いしやすい編集モードを維持するためのプラグインです。
これを導入しない場合は、プロックエディターというビジュアル的な直感操作で編集できるものがありますが、直感的すぎて、HTML言語での編集がやりにくく感じます。
ここでは、「クラシックモード」で編集する方法をお伝えしていきますので、[classic editor]プラグインを導入・有効化していきます。
「管理メニュー一覧」>「プラグイン」を選択し、「新規追加」ボタンをクリックします。
classic editorは基本的なプラグインなので、検索することなく、すぐに表示されます。
「今すぐインストール」をクリックすると、インストールされます。
インストールされると、「有効化」のボタンに変化し、表示されますので「有効化」ボタンをクリックして、有効化します。
※プラグイン導入時は「使用中のWPバージョンと互換性あり」か確認して導入してください。
これで、classic editorプラグインのインストールと有効化が完了しました。
編集画面かどのように違うか見てみましょう。
block editor (直感的) | classic editor (併用的) |
![]() |
![]() |
パッと紹介されても、わからないかも知れませんね。
極論、慣れてしまえばどちらでも良いのでしょうが、入り口が直感的だと、言語を意識することがほぼなくなります。
ですが、現状、WEBサイト構築では、多少なりともHTML言語での記述で変更・修正を加えることがでてきます。
つまり、HTML言語はほとんど必要ないが、使うときは使うのです。なので、50%50%の割合で、直感的にも、言語での記述にも対応できる方が、結果として使いやすいと私は考えています。
まとめ
これで、導入したWordPressに、好みのテーマを導入し、classic editorプラグインを導入する、初期の設定が完了しました。
次のステップでは、WEBサイトを閲覧しに来たユーザーにどのような造りのWEBサイトにするか?と言う「WEBサイトの表示」に関する設定を行なっていきます。
また、昨今は「セキュリティー」の問題から、ユーザー保護にはWEBサイトの通信は「暗号化通信が必須だ」とGoogleが表明し、サイトの検索結果に大きな影響を及ぼす指針の1つになりました。
そのため、「通信の暗号化」と「URLのhttps化」を設定していきます。