サブドメインを使う場面
WEBサイトを構築する過程で「ドメインはメインの1つで良いけど、テーマや建て付けを別にしたいなぁ…。」と思うことが出てくる場合があります。
例えば、「商品販売ページ(本サイト)」と「広告専用ページ(広告サイト)」という場合です。
商品販売ページでは、物販が中心です。レジやカート、カード決済や配送情報の収集ということが中心で、必要な機能や、デザインもそこに特化した方が運用しやすいですよね。
広告ページでは、直接物販はしないので、レジやカート、カード決済機能は必要ありません。必要なのは興味をもちせて「気になるな〜見てみよう!(買ってみよう!)」と購買に繋げたり、リスト採り機能です。
同じ商品・サービスを展開するのですが、WEBページの用途によってもこのような違いが出ます。
テーマによって、サイト全体の設計・デザイン、機能に特徴がありますし、必要なプラグインも変わります。
1つのテーマで、両方(物販・広告)できないこともありませんが、それぞれに特化したテーマやプラグインを利用する方が結果に繋がりやすいのは、言うまでもありません。
メインのドメイン1つに、ひとつのテーマで両方の機能を果たそうとすると、どうしても無理がでてきます。
かといって、もう一つドメインを取るのも余計な費用がかかりますし、ドメインが変わると違う事業者・サービスのように感じられてしまうかも知れません。
そんな時に役立つのが「サブドメイン」です。
サブドメインとは?
サブドメインは「メインドメイン」はそのままに、文字通り「サブのドメイン」を設定できます。
ここでの例では、この「abcd.com」というメインドメインに、よく広告ページの通称で使われるLP(ランディングページ)の「landing」を加えてサブドメインを作成したいとします。
*赤がメインドメイン、青がサブ部分
http://abcd.com
http://landing.abcd.com
これを設定するだけで、別のドメインとして利用できます。といっても「abcd.com」の部分は共通ですので、ドメインの一貫性も保てますし、アドレスで意味もわかります。(良し悪しは別として。)
別のドメインとして利用できますが、あくまでサブドメインなので、メインドメインが存在する前提ですが、同じレンタルサーバーの中に、無料で設定できます。
別ドメインなので、それぞれ別です。WordPress以外のCMSを導入することもできますし、別々にWordPressを入れ、違うテーマとプラグインで運用することが可能になります。
以下のステップでは、実際にサブドメインを設定しWordPressをインストールする手順を紹介します。
サブドメインを設定する
サーバーパネルにログインします。「ドメイン設定」メニューの中の「サブドメイン設定」をクリックします。
初回にもおこなった設定とほとんど同じですが、念のため詳しく解説していきます。
「サブドメイン設定」をクリックすると「ドメイン一覧」に移動します。
一覧の中から「サブドメインを追加したいドメイン」を選び、「選択する」をクリックします。
選択したドメインの情報に移動します。過去に設定したものがあれば表示されます。
「サブドメイン追加設定」をクリックします。
「サブドメイン名」に半角英数で記入します。
「コメント」は任意です。
「無料独自SSLを利用する」は必ずチェックを入れてください。
「確認画面へ進む」をクリック。
設定した内容に誤りがないか確認します。
- サブドメインの綴り
- SSL設定=追加
「追加する」ボタンをクリック。
サーバーに関する設定の場合、通信に時間がかかる場合があります。読み込みバーが詰まっても慌てず、しばらく待ちましょう。
サブドメイン設定の一覧に、今回設定したサブドメインが表示されます。
基本的になサブドメインの設定はこれで完了です。
「戻る」ボタンで戻ります。
「戻る」とサブドメイン一覧画面に切り替わりますが、「反映待ち」となっています。
ケースバイケースですが、数分から、最大24時間(公式)ですが、ほとんどの場合、数十分もあれば反映されます。
サブドメインにWPをインストールする
すでに初回に行っています。まったく同じ要領ですが、解説していきます。さらに詳細な解説を見たい方はSTEP4ワードプレス簡単導入-サーバーにWPをインストール(内部リンク)を参照してください。
サーバーパネル内、またはサブドメイン一覧画面の左側(中段下)にある「WordPress」メニューの中から「WordPress簡単インストール」をクリックします。
「WordPressインストール」タブを選択し、「サイトURL」の▼を押し開き、今回追加したサブドメインを選択します。
- ブログ名
- ユーザー名 (=WPのログインIDに。)
- パスワード (=WPのログインパスワードに。)
- メールアドレス (=WP管理権限認証、各種通知先に。
特に、ユーザー名とパスワード、メールアドレスは重要です。
メインコンテンツと同様だとログインしやすいですが、共用している他の方にも類推されやすくなるので、個々の状況で判断しましょう。
キャッシュの自動削除「ON」・自動データベースを生成するにチェックを入れて、「確認画面に進む」へ。
確認画面で内容を確認しましょう。
セキュリティーで「*******」と表示されている部分は、眼のマークをクリックすることで表示に切り替わります。
念のため、この画面をスクショするか、丁寧にメモ書きして保存してください。
記録保存はとても重要です。焦らず、端折らず、丁寧に行いましょう。
あとあと、困るのは自分です。
済んだら「インストールする」をクリックします。
インストールが完了し、登録情報が表示されます。
先ほどのメモと照合して、改めて確認するか、スクショを撮りましょう。
スクショの際は、眼のマーク(青丸印)をクリックすると「*****」の非表示から表示に切り変わります。
「*******」では意味がないので、表示された内容・状態で記録します。
管理画面URL(青枠)は、WPで管理・編集するためのログインアドレスです。
管理画面URLをクリックすると、サブドメインで導入したWP管理画面に移動します。
先ほど設定した、サブドメイン用の「ユーザー名」と「パスワード」が必要になりますので、入力して「ログイン」します。
メインドメインで導入したWPと外観はまったく同じですが、サブドメインにインストールしたWPですので、テーマやプラグインは初期設定状態です。
用途に応じて、テーマやプラグインを導入しましょう。テーマ導入やプラグインについては、「マニュアル一覧」(内部リンク)から各ステップを参照してください。
まとめ
サブドメインは簡単に追加することができます。
今回の例のように、メインコンテンツと広告用コンテンツに分けてみました。
サービスごとに「ダイエット」「エステ」「脱毛」などサービスごとにサイト作成してもよいです。
ノウハウ系なら「基礎」「応用」「エキスパート」などコースごとにコンテンツ作成すると、ユーザー管理やパスワードログインに加え、コンテンツ内容の秘密管理上も楽だと思います。
ただし、ドメインを分ければ分けるほど、WEBサイトの構築も別々に必要になってきます。
個々の環境や将来的なビジョンを見据えた上で、適したサブドメイン運用を心がけましょう。